はじめに
「なんで自分のクラスは
落ち着かないんだろう…」
「注意しても、
またすぐ騒がしくなる…」
そんな悩みを抱えている先生も
多いと思います。
でも実は、落ち着いたクラスを
つくるために必要なのは
特別なリーダーシップではなく、
担任として“基本中の基本”を
徹底することなんです。
ここでは、落ち着いたクラスを
つくるために必要な
3つの基本スキル
をお伝えします。

1.何事も徹底する
落ち着かないクラスの先生は、
とにかく「徹底する」のが苦手です。
「徹底」の対義語は「中途半端」。
先生の取り組みや気持ちが中途半端だと
クラスが落ち着くことはありません。
例えば学級目標。
4月に子供と一緒に
「こんな教室やクラスを作りたい」
とたくさんの願いを込めて作りましたよね?
それ、徹底できていますか?
ほとんどの担任の先生が、
形だけのものになっている
のではないでしょうか。
でも学級目標は、紛れもなく
子どもたち自身が
自分たちで考えた目標です。
一度頑張ると決めたことは、
クラスが終わる時までやり遂げましょう。
そのために教師ができるのは、
ことあるごとに学級目標を使って、
子どもたちに
自分自身の行動を振り返らせることです。

たとえば私のクラスでは、
「1TEAM〜目の前の壁を共に越えていけ〜」
という学級目標を立てました。
そして、体育大会で
その「壁」がやってきました。
知的の発達障害の子がいるチームの
記録が全く伸びず、
練習が終わった後に
教室に戻ってきた子たちが口々に言いました。
「もうこのチーム終わりです。」
「チーム変えたいです。」
そこで私はHRでこう伝えました。
「このクラスで初めて迎える“壁”だね。これを乗り越えれば絶対最高の1TEAMになれる。◯◯さんも自分にできることを一生懸命やってるんだから、俺たちも自分にできることをやろう!」
このように学級目標は、子どもたちに
「自分が決めたことを徹底する」
ための大きな武器になります。
普段の生活でも同じです。
授業3分前の着席を徹底させる。
できていなければ何度でも厳しく伝える。
嫌われる覚悟で。
その教師の覚悟こそが、
子どもにとって
「安心して過ごせる教室」
を作ることにつながるんです。
だから
「時間」と「行動」を徹底してください。
そして教師自身も
「時間に厳しく」「一貫性のある行動」
を心がけることが大切です。
教師の姿勢が、
子どもたちの意識と行動を変えます。

2.褒める
子どものこと、
どれくらい褒められていますか?
よく褒めてくれる先生のクラスは、
自然と落ち着いていくものです。
「うちのクラスには褒めるところがない…」
と思っている先生は、
子どもを“先生の基準”でしか
見ていないので、
小さな成長を見逃しているんです。
例えば授業の振り返り。
「いつもは1行で終わってるけど、
今日は2行目まで書いている」
「いつもは汚い字でひらがなばかりだったけど、
今日は少し丁寧に漢字を使っている」
これも立派な成長です。
これを
「3行以上書かないと評価下がるぞ」
とか
「もっと綺麗に書いてよ」
と言ってしまえば、
子どもは
「いつもより頑張ってるのに
気づいてくれないなら、
もうテキトーでいいや」
となってしまいます。
逆に
「おお!今日はたくさん
書いてくれてるんだね!
あなたが頑張ってることを
たくさん知れて嬉しいよ!」
と褒めれば、
子どもは「次も頑張ろう」と思えます。

ある先生が
「褒めすぎたら嘘っぽく思われるかも…」
と言っていました。
でも、子どもは
教師の言葉が“本気かどうか”
を敏感に感じ取ります。
教師が本気で気づいて褒めているなら、
必ず伝わります。
高学年や中学生なら、
周囲の目が気になるので、
仲の良い子と一緒にいるときや
一人でいるときに
さらっと褒めるのが効果的です。
そうやって
教師の“見る目”が鍛えられていけば、
クラスの小さな変化に
気づけるようになり、
その一つひとつを褒めることで、
クラスは確実に良くなっていきます。

例えば、
授業3分前に真面目な子が座って、
他の子に声をかけていたら…
これだけでも大きな進歩です。
その小さな変化を褒め続けることで、
子どもたちに良い習慣が定着していきます。
“徹底”と“褒める”
この両輪を使うことで、
教師も子どもも理想の姿に近づいていくんです。

3.子ども→子どもを作り出す
落ち着かないとき、
教師が何を言っても
「先生がいるときだけ守るクラス」
になってしまいがちです。
それでは本当の意味で
落ち着いたクラスはできません。
だから大切なのは、
教師→子ども
ではなく、
子ども→子ども
の仕組みを作ること。
特に高学年や中学校では、
班長を軸にした仕組みが有効です。
班長とクラスの状態を共有し、
「どうすればもっと落ち着くか」
を一緒に考え、
班長を中心に
理想のクラスをつくっていく。

もちろん、
教師より子ども同士の方が
トラブルは増えます。
「先生、あの子が言うこと聞きません!」
「あいつ、自分ができてないくせに人のことばっかり言ってくる!」
そんなトラブルが増えてきたら、
それはむしろ成長のチャンスです。
班長にとっては
「リーダーだからこそ必要な振る舞い」
を学ぶ機会になりますし、
他の子にとっても
「自分の行動を直さないと
クラスは変わらない」
と気づくきっかけになります。
教師は
その失敗を“成長の糧”に変え、
子どもたちの力で
問題を乗り越えさせる
仕組みを作りましょう。
新任の先生でも、
強烈なリーダーシップがなくても大丈夫。
必要なのは
「子どもと一緒に問題を
粘り強く考える姿勢」です。
それさえあれば、
誰でも落ち着いたクラスは作れます。

おわりに
クラスを落ち着かせるために
必要なのは特別な技術ではありません。
✔ 何事も徹底する
✔ 小さな成長を見逃さず褒める
✔ 子ども→子どもを作り出す
この3つを担任が実践すれば、
クラスは必ず落ち着きます。
そして教師自身も
「担任って楽しい!」
と思えるようになります。
やってみよう!
例)「徹底の仕方が甘かったです。」
例)「全然褒めれていなかったので、明日から褒めまくります!」
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ざっきー
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