はじめに
「クラスがまとまらないんです…」
そう悩んでいる若手の先生は
本当に多いと思います。
では、
“まとまりのあるクラス”
とはどんなクラスでしょうか?
これは先生によって
考え方はさまざまですが、
私にとっての
まとまりあるクラスの特徴は
- 仲間のことを思いやる行動が普段の生活から見られる
- 仲間の気持ちを理解しようとする姿勢がある
- 仲間の小さな成長を一緒に喜ぶことができる
こんなクラスだと考えています。

支援が必要な子を中心に仲間づくりをする
まとまりのある学級を作るうえで、
私が最も大事にしている考え方。
それは
「支援が必要な子を中心に
学級経営(仲間づくり)を行うこと」
支援が必要な子といっても、
特別なことではありません。
- 友達とのトラブルが多い“ヤンチャな子”
- 苦手が多い、知的発達に遅れのある子
- 不登校傾向にある子 など
こうした子どもを軸にして
仲間づくりを考えることで、
むしろクラス全体が
温かい雰囲気になりやすいのです。

背景にある「見えない事情」
このような子どもたちは、
必ずと言っていいほど
背景に事情を抱えています。
- 片親で兄弟の世話や家事を自分が担っている
- 誰からも認められず、承認欲求を満たせない
- 親の気持ちの波が激しく、家が落ち着かない など
つまり、
表面的な行動だけを見れば
「困った子」かもしれませんが、
その裏には
人には見えない“戦い”
があるんです。
もしクラスメイト同士が
お互いにその背景を理解できたなら
そのクラスは一気に
“温かい集団”
に変わっていきます。

実際にあった事例:Aさんのケース
私のクラスに、
毎日学校に遅刻してくるAさん
がいました。
周囲からは
「遅刻して当然の不真面目な子」
と思われ、本人も気にしていました。
しかし、実際には
- 小学校でいじめを受けて不登校気味になる
- 学校では常に気を遣って過ごすため、家に帰ると疲れ果ててすぐ眠ってしまう
- 夜眠れず、朝起きられない → 遅刻してしまう
こうした背景がありました。
ある日、彼女が
仲の良い女子生徒に
自らの体験を打ち明けました。
すると、その友達も
自分の経験を語り、
互いの苦しさを共有。
そこから
彼女を気にかけてくれるように
なりました。
さらに教育相談では、
「遅刻のことを男子に言われるのが辛い」
と相談してくれました。
私は本人に許可を得て、
Aさんが学校を休んだ日に
クラスにこう話しました。
「今日たまたま休んでいるAさんの話なんだけどね、Aさんが毎日遅刻して学校来ているよね。実は、小学校の時にかなり壮絶な経験をしたみたいで、そこから人の目が人一倍気になるようになったみたいなんだよね。学校で常に気を遣いながら過ごしているから、家に帰ったらへとへとになってすぐに眠ってしまうみたい。それで夜中に目が覚めてなかなか眠れず、朝起きるのがしんどくなってる。だから遅れて学校に来てるんだよね。これは本人もすごく悩んでて、治したいと思ってる。でも簡単には変われないことなんよね。50m走を9秒で走る人が、急に7秒で走れるようにならないのと同じように、気持ちだけではどうにもならないことがある。それは誰にでもあること。みんなそれぞれ、人には知られてないけど「家でこんな苦労してる」とか、「これ実はめっちゃ気にしながらやってるんだよね」ってことあると思う。だから、Aさんもみんなと同じように自分と向き合って戦っていることを知ってほしい。そして、みんな色んなことを抱えているもの同士、支え合って生活してほしい。みんなの優しさは私が誰よりも知っている。だから、その優しさでお互い寄り添っていこうね。」
その時、
クラスの子どもたちから
「そうだったんだ…」
と気づきが生まれました。
結果的に、
「なんであいつだけ特別扱い?」
という声は出ず、むしろ
「自分もしんどいことを
誰かに聞いてほしい」
と思える空気になったのです。

まとめ:相互理解がクラスを変える
- 支援が必要な子を中心にクラスづくりをすること
- 背景にある“見えない事情”を理解させること
- 互いの思いを共有し合える場を作ること
これが、
温かくまとまりのある学級
を育てるカギです。
クラスの中で
「自分を受け入れてくれる
仲間がいる」
と実感できる子が増えれば、
その優しさは
必ず仲間へ返っていきます。
そして、先生自身も
「クラスがまとまらない…」
という悩みから
一歩抜け出せるはずです。
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例)「まとまりのあるクラスを考えるきっかけになりました!」
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ありがとうございました!
ざっきー



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