はじめに
- 「給食当番さん誰ですか〜?」
- 「早く準備しなさ〜い!」
- 「昼休み短くなるよ〜!」
隣のクラスは準備が早いのに、
自分のクラスだけいつも遅い…。
そんな悩みを抱えている先生、
多いはずです。
しかし実は、
子どもが主体的に動けるかどうかは、
給食準備の指導の仕方次第
なんです。
先生が毎回大きな声で
指示を出しているうちは、
子どもたちは自分で動こうとしません。
しまいには
「先生がやった方が早い」
と思い、おかずを
よそい始めてしまう…。
その瞬間、
子どもはこう思います。
「先生がやってくれるなら、自分は急がなくてもいいや」
こうなると、子どもは
“先生に言われて動く人”
になってしまいます。
では、どうすればいいのか。
給食準備を
「完全自動化」させるために、
私は4つのステップを
大切にしています。

1.ルールの確認
まずはルールを
しっかり理解させます。
私のクラス(中学校)では
こんなルールを設定しました。
- 給食時間は休み時間ではない。授業が終わったら当番はすぐに準備、他の子は手洗い後に席で待機。
- 当番は全員に平等によそう。量の調整は「いただきます」の後に行う。
- 配膳が始まったら全員席に着いておく。
さらに大事なのは、
先生自身が守るルール。
それは、
どんなに遅れても
「一切口出しをしない」こと。
ふざけていようが遅かろうが、
とにかく待ちます。
ここで先生が動いてしまえば、
子どもの自律は育ちません。

2.時間を意識させる
ある日、給食準備に
20分かかったことが
ありました。
そのとき私は
子どもたちに、
淡々とこう伝えました。
↓実際に話した文章。
「今何分ですか?授業が終わってから今の状態になるまで20分かかってますね。給食が終わる時間は何分ですか?本来、準備が10分、食べるのが20分で設定されています。しかし、みなさんは食べる時間は10分しかありません。当然食べ終わらないので、昼休みの時間が短くなります。それで困るのは誰ですか?
子どもたちは「自分たち」と答えます。
さらにこう続けます。
では、遅れたのは誰のせいですか?(大体当番のせいと言います。)遅くなったのは“クラス全員の責任”です。当然、準備を責任持ってしなかった当番の人も悪いです。でも、それに気づかなかったり、見て見ぬふりをしたり、注意しなかったこのクラスの雰囲気が一番の問題なんです。ここにいる全員の努力があってこそ、早く準備ができます。具体的には教えません。「昼休みをたくさん過ごしたい」と言うのであれば、全員で努力して早くしてみてください。明日、楽しみにしていますね。
怒るのではなく、
毅然と淡々と伝えること。
これが子どもたちの心に
一番響きます。

3.価値付け
翌日、子どもたちは
張り切って準備します。
準備が早くなったら
「何分短縮できたか」を
数字で示し、
みんなで拍手して喜びます。
さらに具体的に
フィードバックします。
「どうして早くなったと思う?(みんなが頑張ったから!とざっくり返ってくることが多いです)。そうだね。一人一人が意識していたことが一番の理由だと先生も思うし、~さんが「よし!みんな急ごう!」と声をかけていたね。あの声でさらにみんなの士気が上がったと思うんだ。そして何より嬉しいのはね、がんばろうねって先生が言って、それを素直に受け止めることができるみんなの心の美しさ。こんなにすぐに変われるクラスは先生は見たことない。先生はみんなのそういう素直なところが本当に大好きだよ。最初の1週間、みんなで意識しながらがんばろうね。そうすれば、みんな当たり前のように自分たちで早く準備ができるようになってるから。そこまで目指そうね!」
こうして
“準備が早くできると気持ちがいい”
という経験を積ませます。
1週間も続ければ、
自然と自分たちで
準備を進めるようになります。

4.エラーが起きたら修正
子どもたちは成長の途中です。
準備が遅れる日も必ずあります。
そんなときは、
教卓から余裕の笑みで眺めながら、
遅れている子に個別で
チクッと声をかけるだけ。
「今日は少し遅れたね。明日はどうしようか?」
大げさに叱らず、
淡々と修正を重ねていきます。
これで
“完全自動化の仕組み”が完成
します。

まとめ
給食準備を完全自動化するカギは、
- ルールを明確にする
- 時間を意識させる
- 成功を価値付ける
- エラーは冷静に修正する
先生は余計な口出しをせず、
子どもたち自身が
仕組みの中で動ける環境
を整えること。
そうすれば、先生は
ゆったり眺めているだけで、
子どもたちが自然と
動き出すようになります。
給食準備の光景が
「クラスの成長物語」になる。
そんな瞬間を
ぜひ味わってください。
やってみよう!
例)「まとまりのあるクラスを考えるきっかけになりました!」
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最後まで読んでいただき
ありがとうございました!
ざっきー



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