〜こだわりの強い子との向き合い方で、教室が変わった話〜

個別対応

はじめに

「またか…」


教室の空気がピリッと凍りつく。

Aくんが怒鳴りながら

椅子を引きずり、

ちがう!こうじゃない!」と泣き出す。

理由は、机の位置が

“いつもとちょっとだけ違った”から。

こだわり強すぎるやろ…」「扱いづらいな…


そう思ってしまう自分に、

罪悪感を抱えながらも、


私は対応に疲れ始めていました。

担任として逃げたくなかった

そんなとき、ある特別支援の研修で

講師の先生が言った言葉。

「“困った子”じゃなく、

“困っている子”として見てください」

この言葉が、心に突き刺さりました。

あの子は“怒りたい”んじゃない。


ただ、“不安だった”のかもしれない。

そう思ったら、今までとは違う関わり方を

試してみたくなったんです。

伝え方を変えても、空回りの日々

「明日は席替えがあるよ」と予告してみた日。

いやだ!今の席がいい!」と逆にパニック。

“ちゃんと伝えれば大丈夫”と

思っていた私の想像を超えて、

こだわりは“予告する”だけでは

乗り越えられないんだと痛感しました。

でも、その日の放課後、

Aくんがぽつりと言いました。

先生、オレ今日、怒られてなくない?

その表情は、嬉しそうで、

安心しているようでした。

この瞬間、自分の普段の接し方を反省しながら、

あ、この子は“否定されない

経験”が必要なんだ」と確信しました。

たった一つの見方の転換が突破口に

私は次の日から、

関わり方を徹底的に見直しました。

見通しをホワイトボードに図で示す

→ 時間の流れと変化が“目で見える”ことで、

安心感を得られるように

席の決め方は他の子よりもより丁寧に説明する

→ 本人の“納得”があるだけで、受け入れやすくなる

こだわりが出たとき、“それでもいいよ”の一言を添える

→ 否定せず、受け入れてもらえたという感覚が、その子の心を守る

とくに効果が大きかったのは、

クールダウンする手段を

あらかじめ一緒に決める」こと。

急に改善されるわけではないので、

こだわりが出て癇癪を起こす前に

どこでクールダウンをするのかを決め、

教員間で共有することで

徐々にその子の行動は落ち着いていきました。

この子がいたからクラスが成長した

変わったのはAくんだけではありません。

Aくんの困り感に気づいた周りの子たちも、

「ここ、Aくんの好きな形にしようか?」と

声をかけれるようになり、

“お互いの違いを認め合える空気”

教室に育ち始めたんです。

そして何より、Aくん自身が少しずつ、

気になったけど、我慢できた

と言えるように。

教室全体が、少しだけ“優しくなった”ように感じました。

こだわりの強い子と向き合うための3つのコツ

「こだわりが強い子」への対応は、

特別なテクニックが必要なわけではありません。

以下の3つを意識するだけで、

関係性も空気も、大きく変わっていきます。

🔸 ① 事前に“予告”する
→ 「今日は少し違うことをするよ」など、

一言添えるだけでOK

🔸 ② 見通しを“視覚的に伝える”
→ ホワイトボード、タイマー、図などを使うことで

安心感UP

🔸 ③ 否定せず“まず受け止める”
→ 「こだわってるね。でも大丈夫だよ」と

“気持ちの代弁”が効果的

「ちょっとしたこと」が、

「大きな安心」につながります。

あなたのクラスもきっと変わります

もし今、あなたのクラスにも

「なんでそんなことで?」と感じる子がいたら…

一度、こう考えてみてください。

もしかしたら、“自分の安心”を

守ろうとしてるのかもしれないな

その視点を持つだけで、

あなたのまなざしが、

あの子の未来を変えていくはずです。

やってみよう!

例)「私のクラスの子にこんな風に接してみたいと思います!」

例)「あの子との関わり方を他の先生たちと一緒に考えてみます!」

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30秒で終わります!

公式LINEのトーク画面から
アウトプットをしてみてください!

すきま時間でできる内容なので
よかったら聞かせてください!
行動に移す習慣づけにも◎

最後まで読んでいただき
ありがとうございました!

ざっきー

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