はじめに
「伝えたいことがあるのに
うまく端的に言えない…」
「話しているうちに脱線して
結局何を言いたかったのか
わからなくなる…」
先生になりたての頃
私自身も同じように悩みました。
大事な話をしているのに
子どもに伝わらない。
保護者に電話で説明しても
「で、結局どういうことですか?」
と聞き返される。
そのたびに
「自分は伝えるのが下手だな」
と落ち込んでいました。

伝える力は“技術”で伸ばせる
2年目から新しい校長先生が
赴任してきたのですが、
その先生の説明が
めちゃくちゃ上手だったんです。
校長先生の話が退屈しなかったのは
人生で初めての経験でした。
職員会議では、若手の先生にも
分かりやすく説明してくれて
「この人の話し方を研究すれば
上手くなれる!」
そう思って、私は
伝え方の勉強を始めました。
そこから自分なりに
工夫を重ねてきて、
その中でも特に効果があった
「5つのポイント」を紹介します。

伝える力を伸ばす5つの方法
1.伝えたいことを紙に書く
私は、子どもに大事な話をする前や
保護者に電話をする前に、
必ず紙に気持ちや考えを書き出しています。
理由は2つ。
①伝え漏れを防ぐため
②話を整理して、より伝わりやすくするため
話が長くなる先生ほど、
話があちこちに飛んでしまい、
「結局、何が言いたいの?」
と思われてしまいます。
だからこそ、
一度紙に書き出して
要点を整理することで、
相手に届く話し方が
できるようになります。
2.伝えたいことは3つ以内に必ず絞る
人が覚えられる
話数の限界は3つです。
それ以上は、
本当に伝えたいことが
薄まってしまいます。
私はよく
「今日は伝えたいことが3つある。
一つ目は〜」と
切り出すようにしています。
そうすると相手も理解しやすく、
最後まで集中して聞いてくれるのです。
3.求められていない例え話はしない
これは私の失敗談です。
昔の私は
「例え話が上手な自分」
に酔ってしまっていました。
でも、例え話は
必要な時にだけ意味があります。
相手が理解できていないときに
補足として使うのは効果的ですが、
すでに理解していることを
無理に例えると
「話が長い」と
思われてしまいます。
実際、私も
尊敬する先輩が
例え話ばかりするようになって、
「良いこと言ってるのに、
ちょっともったいないな」
と感じたことがあります。
だからこそ、
例え話は必要なときだけに
するようにしています。
4.車の中でつぶやく
これは私が高校生のときから
続けている「つぶやき作戦」です。
体育祭のブロック長や
予餞会の司会など、
大勢の前で話すときに、
事前に部屋の中で
「実際にみんなの前で話すイメージ」
をしながら声に出して練習しました。
今でも行事前に
子どもに大事なことを伝えるとき
通勤の車の中で
必ずシミュレーションします。
アウトプットの回数が増えることで
自分の中に言葉が染み込み
緊張しても落ち着いて
話せるようになります。
5.間をたっぷり使う
伝えるのが苦手な人は
「えー」「そのー」と
無意味な言葉で間を埋めがちです。
でも、その無意味な言葉こそ
聞き手を疲れさせてしまいます。
私は思い切ってそれをやめ、
「3秒の沈黙」を意識するようにしました。
すると、聞き手はその間に
「先生が伝えたいこと」
を整理して受け止めてくれるのです。
子どもに大事な話をするとき、
私は間をたっぷり取りながら
一人一人の目を見ます。
そうすると一方的な“講話”ではなく
子どもと心が通じ合う“対話”になるのです。
「先生の話はわかりやすい」と言われた
この5つを意識してから、
子どもや保護者から
「先生の話は分かりやすい」
と言われるようになりました。
特に
「間をとること」で
言葉が届いている実感を
持てるようになりました。
言葉が届くと信頼が深まる
伝え方が変わると
子どもとの関係性も変わります。
「先生の話なら聞いてみよう」
と思ってもらえるだけで、
学級経営がぐっと楽になります。
まとめ
これらはセンスではなく“型”です。
誰でも、今日から実践できます。
まずは
「紙に書き出すこと」
から始めてみませんか?
それだけで話が整理され
伝えたいことが
相手に届きやすくなります。
伝える力は
経験を重ねるごとに必ず伸びます。
「話すのが苦手だから…」
とあきらめる必要はありません。
明日から、ひとつずつ
取り入れてみてください。
必ず、子どもや保護者に
“届く言葉”が増えていきます。
やってみよう!
例)「伝え方のポイントがわかりました!」
例)「行き帰りの車の中でつぶやきます!」
画像をタップして入力してください↓
30秒で終わります!

公式LINEのトーク画面から
アウトプットをしてみてください!
すきま時間でできる内容なので
よかったら聞かせてください!
行動に移す習慣づけにも◎
最後まで読んでいただき
ありがとうございました!
ざっきー
コメント