こんにちは!
ざっきーです!
担任をしていると、
「自分だけよければって子が多い…」
「なんで人の悪口を平気で言うの…」
「自分も子供達を上手く動かすことが
できないのが悔しい…」
そう悩むことが多いと思います。
かつて、僕もそうでした。
1年目の頃、
中学2年生の担任だった僕は
子どもたちの団結力を高める
ノウハウを知らないばかりか
学級経営の「が」の字も
知りませんでした。
すべて先輩の見様見真似。
行事の前や行事の最中にしていた
様々な活動が
なんのために行われているのかを
想像することもせず
ただただ活動内容だけを
真似していました。
そこには「ねらい」も
僕の「思い」も
ありませんでした。
当然、行事が成功するわけもなく
行事の最中は常に陰口が
教室内に飛び交い、
一部の男子はふざけて練習に
取り組まない。
そんな状況に対して、
「まあまあ」となだめたり
「ちゃんとやれよ!」と
怒ることしかできませんでした。
今思うと、
本当に申し訳ないことを
したなと思います。
そんな状態だった僕が、
3年目から持った
中学1年生の子たちを
あたたかく団結力のある
クラスへと育て上げ、
人権教育の実践発表では
校内外の先生たちに
称賛されるまでに至りました。
今回は、
「どうやったらまとまりのあるクラスを
作れるんだろう…」
「行事に向けてどんなことをすれば
子供達が団結してくれるんだろう…」
「雰囲気が悪い時にどうやって
子供達に火をつければいいんだろう…」
そんなあなたの悩みを
解決するために、
◯そもそも「チーム」とは
どう作られるのか
◯僕が1年生の子たちと
どのようにクラス(チーム)づくりを
行ってきたか
について、
詳細に語っていきます。
1冊の本を読むつもりで
じっくり読み進めていきながら
読み終わった後は
自分のクラスに落とし込んで
考えてみてください!

1.そもそも「チーム」とは
今までスポーツや芸術の世界で
「チーム」に所属してこなかった
先生もいると思うので
まずは前提として
「チームとは一体どうなればチームなんだ?」
という疑問から解消していきます。
私が最近読んで感銘を受けた
石井遼介著の『心理的安全性』では
「チーム」について
このように語っています。
互いにアイデアを生み出す。ともに問題に取り組む。ともに目標やゴールに向かうという活動があって、チームになるのです。人々が、たどり着きたい場所や抱えている課題について率直に話し、決めたことを試し、トラブルにあっては助け合い、個々人の強みや持ち味を生かしながら前に進みます。それぞれが健全に依存し合う相互作用の中で、単なる人の集合体は「チーム」へと変わっていくのです。
これは子どもだとしても
同じことが言えます。
このことを踏まえると、
4月に新しいクラスになって
お互い「はじめまして」の状態で
「じゃあ、これから仲良く
協力していきましょう!」
と言ったところで
チームになれるはずがないんです。
だから私たちは
子供が楽しめながら協力できる
ゲームを仕組んだり
「班」という単位をつくり、
日々の生活の課題を
相互作用の中でクリアさせる
経験を積ませているんです。
この情報だけでも
自分が普段している教育活動に
かなり「意義」を持たせられる
のではないでしょうか。

2.僕が3年目に受け持ったクラス
僕の実践を話す前に
どんな子たちを受け持って
いたのかを
ざっくりお話しします!
26人学級で
男子が15人で女子が11人の
比率でした!
(少ないですよね。笑)
比較的落ち着いていましたが
個別の支援計画がある
配慮が必要な子達は
多くいました。
配信でも何度も登場している
トラブルだらけの情緒の男の子と
かなり支援が必要な知的の男の子
が1人ずつ。
不登校を経験している子数名、
怒りの調整が苦手な男の子が数名、
低学力で支援が必要な子が数名、
などなど。
あなたのクラスも
特性を上げ始めたら
キリがないですよね。笑
とても素直な子たちでしたが
田舎の割に色んな学校から
来ている子たちが数人いたので
当然「チーム」とは言えない
状態からのスタートでした。

3.ゲームやレクを仕組む
私の学校では
5月の3週目に体育大会
(運動会)がありました。
クラスのルール決めを
するよりも早く
選手決めが行われるという
不思議な学校でした。笑
当然、クラスがスタートして
まずは体育大会に向けて
クラスづくりをしていきます。
まずは、学活の時間を使って
クラスのアイスブレイクや
簡単な協力ゲームをしました。
ゲームは
・バースデーライン:左図
・体じゃんけん(人数が増えていくもの):中央図
・ヘリウムスティック:右図
などを行いました!



この他に、
グループワークトレーニング(GWT)を
週1回の学活の時間に行うことで
ミッション達成に必要な、
・伝える、傾聴する
・合意形成する
・互いの良さを見つけ、認める
・自分の行動を振り返る
・ミッション達成を喜び合う
これらの経験を積ませていきました!
(GWTを無料で受け取る方法は
記事の最後に紹介します!)
このようなゲームやレクを
行っている方がほとんどだと
思いますが、
あくまで目的は
「チーム(仲間)づくり」です!
このゲームを通して
「何を学ばせたいのか」、
「どんなことが大事だったのか」、
それを、子どもにも
伝える必要があります。
そのためにも
活動の最初に「目的」を伝え、
活動が終わった後は
「自分を振り返る」時間を
しっかり取るようにしましょう!
最後に教師の語りとして、
今回の経験が
普段の授業や行事にどのように
活かせるのかを伝えてあげてください!
3.「班」で問題解決する
先ほど説明したGWTは
当然「グループ」である必要があるので
4月から「班」を作っていました。
この「班」は、
授業のためだけの単位ではなく、
日常生活の
あらゆる課題を解決するための
小チーム
として作ります!
・自学ノートの質
・机やロッカーの整理
・授業の受け方 など、
あらゆるところで
班ごとに解決を目指していきます。
普段の授業で
問題解決をともに経験しながら、
生活面で仲間が
・何が得意・苦手なのか
・どう伝えれば動いてくれるのか
・どんなことに困り感を抱きやすいのか
がなんとなく分かってくるんです。
常に仲間のことをよく観察し、
気にかけながら生活する
ことになるので
仲間や自分に様々な気づきが
生まれていきます。
ここに関しても、
ただ「班」を作れば子どもたちが
そんな姿になるかと言えば
そうではありません。
子どもたちに「目的」や
「意図」を伝えた上で
仕組まなければ
ただの「個」の集まり
となってしまい、
小チームになることはありません。
「何のために班を作るのか」
「班で何を解決するのか」
「班で起こるトラブルには
どんな意味があるのか」
ここを明確にした上で、
班活動をしていきましょう!
(班長を軸にした学級経営の資料は
記事の最後にご紹介します)
4.利己と利他のジレンマ
ここまで、
ゲームや班活動を通して
「チーム」になるために必要な
ともに問題に取り組み、
ともに目標に向かう
という経験を
積ませていきました。
いよいよ行事をむかえ、
子どもたちは大きな壁に
ぶつかります。
その大きな壁とは、
「利己と利他のジレンマ」です。
「利己(自己中心)」とは、
自分の利益を最優先すること。
「利他(思いやり)」とは、
他人のため、組織のために
行動すること。
行事の時には
このジレンマがもろに
表に出てきます。
僕のクラスでも
もちろん起こりました。
体育大会の取り組みが始まる前、
クラスでスローガンをたて、
「みんなで協力して全員が笑って
終われる最高の体育大会にしよう!」
と心に決めて、
達成するために自分がクラスのために
何を頑張るのかも決めました。
しかし、
練習が始まった途端、
その言葉が嘘だったかのような
言動が飛び交います。
クラスで取り組む種目として
4人5脚と大縄がありました。
大きな壁となったのは、
知的の子をめぐる問題でした。
知的の発達障害のあるAくんは、
コミュニケーションを取ることが
難しく、新しい作業や運動になると
そうすればいいか分からず
固まってしまいます。
おまけに体も大きかったので
4人5脚では
Aくんがいるチームは
かなり苦戦しました。
他のチームはどんどん
走り始めているのに
そのチームだけ足にゴムを
つけるだけでも一苦労。
ようやく歩き始めたと思ったら
Aくんの足が揃わず、
前に進めません。
「ちゃんと動いて!」
同じチームの男の子1人と
女の子2人の声が響き渡ります。
それでもAくんは
なかなか上達しません。
最初は丁寧に支えてくれた
もう1人の男の子も
我慢の限界が来て
「もう無理です。」
「うちのチーム終わりました。」
と諦めて練習を
しなくなってしまいました。

大縄では2チームに分かれます。
Aくんがいるチームは
それはもう、
不満が爆発していきます。
跳んでもダメ。
回してもダメ。
初日の最高回数は
たったの2回。
2日目は5回。
子どもたちの生活ノートには
「もっと跳びたい」
「Aくんにもっと
跳べるようになってほしい」
という言葉が綴られ、
Aくんの⽣活ノートには、
「縄を回すのが難しかった。
跳んでる時が楽しい。
縄を回す練習します。」
と書かれてありました。
3日目の練習でも
なかなか記録は伸びず、
運動神経の良い男の子たちの
機嫌はどんどん悪くなり、
「もぉ〜!!!」
と顔を真っ赤にしながら
怒りを爆発させ、
教室にも戻っても
話題はAくんのことばかり。
「絶対2組に勝てんやん。」
「そっちのチームズルすぎやろ!」
「もっかいチーム変えようや!」
給食準備中も
休み時間も
Aくんがその場にいても構わず
それらの言葉は
止むことがありませんでした。
まさに、
「利己(自分勝手)」の気持ちが
表に出ている時間でした。
僕もそれを
「聞くに耐えないな」
と思いながらも
「ここがチャンスだな」
とも感じていました。
その日の帰りのHRで
子どもたちの前で
このように伝えました。
「クラスで迎える初めての“壁”だね。これを乗り越えたら俺たち“1TEAM”になれるんじゃない? 跳べなくてもどかしい気持ちはわかる。でも、Aは本当は跳びたい気持ちを抑えて縄を回す練習を⼀⼈でしている。Aが頑張ってるんだから、 俺たちにできることを頑張ろう。」
(このクラスの学級目標が「1TEAM〜目の前の壁をともに超えていけ〜」でした)
ここから
「利己と利他のジレンマ」
が子どもたちに起こり始めます。
「本当は跳べるチームで跳びたい」
「Aくんやクラスと協力しないと」
そんな気持ちが
混在した状態の中、
どんな行動を取るのか
観察していました。
5.クラスに起きた変化
すると、
Aくんを献身的に
サポートしてくれる子が
たくさん現れました。
支援学級の教室に行って
縄を回す練習を一緒にしてくれたり、
怒っていた男の子たちも
教室でAくんに
何気ないコミュニケーションを
取りに行く様子も増え、
それまでほとんど
表情を変えないAくんに
笑顔が見れるように
なっていきました。
4人5脚でも
Aくんに他の3人が合わせる
という発想が出てきて
大きな声を3人で出しながら
懸命にAくんと一緒に
走れるようになりました。
記録も徐々に伸び始め、
子どもたちの生活ノートには
Aくんの成長を喜んでいる姿が
たくさん見られました。
むかえた体育大会本番。
Aくんのチームは
最高回数の30回跳ぶことが
できました。
本番後の振り返りの感想を
クラスに一部紹介し、
Aくんの感想には
「みんなのおかげで
縄が回せるようになった。
走れるようになった。」
と書かれていました。
その感想を見て、
献身的にサポートしてくれた
メンバーの中には
涙を浮かべる子もいました。
この経験から子どもたちは、
利他的(クラスの仲間のため)に
行動することで
ゴール(学級目標)の姿に近づける
ことを学びました。

6.団結力を高めるためには
とても綺麗な話に
聞こえたかもしれませんが、
100%美しいストーリーは
存在しません。
この出来事以外にも、
学級旗の作成で揉めて
結果的に二つ作ることになったり、
(↓通信の一部)

4人5脚の本番で
最後のチーム(情緒の子のいる)が
ゴール直前で体の大きな男の子が
こけてしまい、
情緒の子がずっとその子を責め続ける
といったこともありました。
そんなもんです。
それでも、
トラブルが起こるたびに
「学級目標を達成するための
これは試練だよ」
「ここを乗り越えて僕たちは
ようやく仲間になれるんだよ」
そうやって子どもたちに
火をつけながら
一緒にチーム作りを行っていきます。
「一緒に」というのが
ポイントです。
「担任」が作るのではありません。
「子ども」に作らせるのでも
ありません。
「担任」と「子ども」が
肩を並べて一緒になって
作っていくんです。
だから、担任は
子どもの揉め事の渦中に
わざわざ首を突っ込みます。
ワケもわからない
文脈のない愚痴や不満も
全部聴きます。
そうやって観察しなければ
子どもの本音を拾って
本心に刺さる言葉も
見つかりません。
前述した
ゲームや班活動で
大きな壁を乗り越える下地を作り、
いざ壁が目の前に立ちはだかった時に
「ここだ!」と
子どもを鼓舞してともに乗り越える。
これが、
バラバラな「個」の集まりを
「チーム」にする方法です。
さいごに
長い私の思い出話を
聞いてくださり
ありがとうございます。
ここまで読んでくださったからには
ご自身のクラスに落とし込んで
考えてほしいので、
あなただけに
最大の「ヒント」を
お伝えします。
クラスの団結の鍵を握るのは
「立場の弱い子」
です。
というより、
学級経営のすべての鍵を
その子が握っています。
支援が必要な子は
あなたのクラスにもいますよね。
その子がいるから
クラスが団結できます。
その子がいるから
あたたかいクラスができます。
これが最大のヒントです。
ぜひ、
その子の思いに耳を傾け、
クラスの子達とその子をつなげ、
理想のクラスを
作っていきましょう!
途中出てきた
「GWT(グループワークトレーニング)」
と、
「班長を軸にした学級経営の資料」
は、公式LINEのチャットで
「GWT」「班長」と
それぞれ送っていただければ
お渡しできます!
さいごまで読んでくださり
ありがとうございました!
ざっきー


コメント